ゲーム好きキャバ嬢のオタ活日記

社会不適合者ですが毎日幸せです。

霊応ゲームの魅力をネタバレしない程度に語る

主人公のジョナサンと一匹狼のリチャードが中心になって話が展開していくお話なのですが、私が1番魅力的だと思ったのは主人公ではなくリチャードという人物です。

 

みなさん日常生活の中で自分の親や上司から理不尽だと感じる扱いを受けたことはないですか?そんな時頭の中でこうやって言い返してやりたい!こう言えたらいいのにって思ったことはありませんか?でも、こんなことを言えばさらに言い返されて面倒臭いことになるから言い返すのはやめておこうと思い直し何も言えなかったことはありませんか?

 

私はあります! 

 

そしてリチャードはそれを全てやってくれるし言ってくれます!まさに「おれたちに出来ないことを平然とやってのけるそこにシビれる憧れるぅ!」といった感じです。あれ?別の漫画の話になってしまいましたね。

 

誰しもみんな心の中にそういう気持ちを持っているけれど、その気持ちを表に出せないのでないでしょうか。みんな、誰かの決めた暗黙の了解を守らなければいけない。見えない大きな力に縛られて生きているのではないでしょうか。

 

もちろんいいこともありますよね。みんなが空気を読んでいるから円滑に物事が進んで衝突を避ける事が出来ることもあるので、空気を読むことはいいことでもあります。

 

リチャードは決して空気を読めない訳ではありませんが読みません、読まなくても1人で生きていく強さを持っている人物です。物語を読めば読むほどにその魅力に引き込まれていきます。

 

表紙を見た時はBL小説なのかな?と思ってしまったのですが、違うといえば違うしそうといえばそうとも言える作品でした。誰しもが思春期に抱くであろうドロドロとした気持ち。青臭い青春を痛烈に感じさせてくれました。

 

霊応ゲーム (ハヤカワ文庫NV)