「7年後で待ってる」を遊んでみた
スマホのアプリで無料DL出来る作品です。ドット絵が好きなのと世界で600万DLされている作品と聞いて好奇心でプレイしてみました。
これから遊んでみたい人の為に確信的なネタバレは書かず感想だけ書きます(とは言っても多少内容に触れることになるので少しでもネタバレが嫌な人は読まないようにしてください)
まず主人公には記憶がなく、誰かと7年前に会う約束を約束したという事実だけを頼りに街へやってきます。記憶がない中ではっきりと覚えている強い記憶なので、よっぽど大事な約束だったみたいですね。
そして、7年前に何があったのか。どうして自分の記憶が消えてしまったのか。少しずつ思い出していくことになります。この辺りの演出、没入感が凄くて本当に自分が主人公になったような気持ちでプレイすることが出来るような工夫がされているゲームでした。作り方、話の進め方。とっても上手です。物語への没入感が凄いです。
しかし、思い出していくうちに7年前何かこの街で異変があったことにも気がつくでしょう。主人公もそれを感じているし、プレイヤーである私もパズルのピースを1つ1つ組み立てていくような感覚でした。
7年ぶりに再会した登場人物たちとの何気ない会話の中で少しずつ、その疑問が大きくなっていきます。そして、そうなっていく頃には自然とその1人1人に感情移入していることに気がつくでしょう。初見だとドットの絵ということもあってただのドットの絵にしか見えないのですが
不思議なことにちゃんと人間に見えてきます。
脳内補完やつですかね。笑ったり悲しんだりしているような表情まできちんと脳内に浮かんできます。
主人公にとっては7年ぶりの友人。でも、本人は記憶をなくしています。プレイヤーの私にとっては皆初見の人物なのですが、主人公が記憶をなくしているおかげで感情移入しやすいのかもしれませんね。
内容のボリュームは丸1日あればクリア出来ちゃうくらいの感じでした。長時間ゲームをするのがしんどい人は、チャプターごとに少しずつ分かれているので隙間時間に少しずつプレイしてもいいかもです。結構細かくチャプターが分かれているのですが、チャプターごとに新たな展開、新たな出来事がどんどん分かって、とにかくプレイしてて飽きない作りになっていました。テンポがいいのがいいですね。
この作品のテーマは
「本当の意味で相手を思いやるとはどういうことか」
だと感じました。きっとプレイする人によってこの作品のメッセージを何と受け取るのかは違うのでしょうけど。
心が疲れている人におすすめしたいゲームだなと思いました。操作性も簡単なので、アクションゲームなどが苦手な人にもおすすめできます。